埼玉県立近代美術館は椅子のコレクションで有名だが、今回の「小村雪岱とその時代」展は力の入った内容で良かった。正直、小村雪岱は詳しく知らなかったが資生堂のデザイナーで挿絵画家と言う点に興味をひかれ出かけた。乱暴に言えば、すごくモダンでシンプルな構図の中に繊細な日本画のモチーフを明快なコントラストで配置するテクニックが大衆から玄人までに広く支持されたのだろう。「個性のない表情のなかにかすかな情感を表したい」と言う雪岱の思いが、洗練された表現の基本にあることを納得した。
2010-01-26 22:53
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